白内障について
白内障
白内障とはカメラでいうところのレンズ(水晶体)の濁りです。
症状は視力低下、かすみ、まぶしい、眼鏡があわない、二重・三重に見える、明るいところで見にくい、暗いところで見にくいなどです。
治療は?
点眼薬などでは治すことができず、視力を改善するためには手術が必要です。
水晶体は水晶体嚢と呼ばれる袋に包まれており、この袋の前の方に穴をあけて中身のみを取り除き、代わりに眼内レンズ(人工水晶体)を挿入します。
手術は局所麻酔で痛みも無く、時間は10分前後です
※あまり放置しすぎますと、視力が低下するだけでなく緑内障やブドウ膜炎などの他の重篤な疾患を併発してくることもあります。また、手術の難易度もあがり手術時間が長くなり、手術による合併症も生じやすく、あまり患者さんにとっていいことはありません。
手術時期は?
日常生活に支障が出てきたら(生活習慣等により個人差があります)
術後の通院?
術翌日、2または3日目、4日~1週間後・2週間後・1ケ月後・ 2ケ月後、3ケ月後は必ず受診が必要です。(経過により変わることがあります)
術後の投薬?
眼の状態が安定するまでは2~3ケ月前後点眼薬が必要です。
術後の生活?
簡単な家事や事務仕事程度でしたら手術翌日からでも可能です。
術後5日間程度は手術した眼の洗眼および洗髪が制限されます。
洗髪は美容院、理髪店さんなどで目になにも入らない方法なら翌日から可能です。
スポーツ、飲酒、旅行などは医師に確認して下さい。
術後の視力?
白内障以外に目の病気がない場合には、視力は改善します。
白内障以外に目の病気がある場合には、視力があまり改善しないこともあります。手術前からある程度予想できればお話しますが、予想が困難で手術してみなければわからないこともあります。ただしそのような場合でも白内障による視力低下の部分は手術により改善します。
後発白内障といって、手術後に水晶体の袋が濁って視力が落ちてくることがあります(白内障の再発ではありません)。この濁りが視力低下の原因であれば、外来でレ-ザ-治療(痛みもなく数分で終わります)を行うことにより視力は回復します。
手術後のメガネと単焦点眼内レンズ度数の関係
<遠くが見えるようにした場合>
近くを見る際に老眼鏡が必要
<近くが見えるようにした場合>
中間距離から遠くを見る際にメガネが必要